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平成29年度天皇誕生日祝賀レセプションの開催
2017年11月28日(火),当館は,天皇誕生日祝賀レセプションを開催し,ポティセク・インフラ省副大臣,ズパンチッチ首相府開発・戦略事業・結束担当副大臣,ホルヴァット国民議会外交政策委員長,パピッチ・リュブリャナ大学総長,ガブロヴェツ・スロベニア五輪委員会会長をはじめ,約430名を超えるゲストの方々が来場されました。
冒頭挨拶にて,福田大使は,天皇陛下のお誕生日をお祝いし,天皇皇后両陛下の本年の九州北部豪雨による被災地お見舞い及び株式会社安川電機視察等のご活動についてご紹介した後,本年の動きとして,1月に関西ペイント株式会社による大手塗料企業ヘリオス・グループ(Helios Group)の子会社化,8月に住友ゴム工業株式会社によるスロベニアにおける医療用精密ゴム部品製造工場の新設決定,また,11月にはコチェウイェ市における株式会社安川電機による新規ロボット製造拠点の鍬入れ式が開催された他,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO),株式会社日立制作所及びスロベニア国営送電事業者のELES社によるスマート・グリッド・コミュニティ事業の本格化等に言及し,2017年における各関係者の協力に感謝の意を表するとともに,今後の更なる二国間関係強化への期待を述べました。
会場には,各企業・出展者の協力に より,当地に展開する日系企業14社及びコチェウィエ市の展示ブースを設置したほか,和食と飲み物では,エビ天ぷらや抹茶スイーツ等の提供,日本酒及び福田大使が選んだスロベニア産のワイン(アンバサダー・ワイン),日・スロベニア両国の当地シェフによる日本産新米を使用した寿司デモンストレーションの競演,日本産及びスロベニア産のソバ粉を使用したスロベニア訪問中のそば協会ご一行による蕎麦打ちデモンストレーション,お好み焼きと焼き鳥の屋台での調理・提供を行いました。
さらに,大型スクリーンでは,本年の当館行事のスライドショー,日本人写真家によるスロベニア名所・当地に進出している日本企業等のスライド写真を上映し,また,会場中央ステージにおいては,邦人の琴奏者,並びに邦人ソプラノ歌手及びスロベニア人チター奏者ら若手音楽家の協力により国歌を含めた両国の様々な楽曲が演奏され,会場を盛り上げて頂きました。
(出展日本企業等) キャノン・アドリア,京セラ,コニカ・ミノルタ,JTI,スバル・イタリア,ソニー・ヨーロッパ,ダイヘン・バストロイ,トヨタ・アドリア,ファナック・アドリア,フォルメ・デザイン,富士通テクノロジー・ソリューション,ヘリオス・グループ,マキタ,ヤスカワ・スロベニア,コチェウイェ市
(飲食関連の出展企業)
江戸流手打ち蕎麦轟の会,いわきそば塾,ヴィナ・カウチッチ(アンバサダー・ワイン),佐藤弁当(寿司・お好み焼き),のんびり(寿司・焼き鳥)
(音楽・映像)
小島奈津子氏(琴),紺野さくら氏(ソプラノ),モニカ・ロジェイ氏(チター),伊藤真司氏(写真家)
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本使スピーチを聞く来場者 |
日・スロベニア若手音楽家による |
本使による乾杯 |
エビ天ぷら |
日本酒の飲み比べ |
琴演奏 |
蕎麦職人ご一行 |
蕎麦打ちデモンストレーション |
コチェウイェ(Kočevje)市の |
田中克往・住友ゴム工業子会社 |
関西ペイント子会 |
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アンバサダー・ワイン |
日本人シェフによる寿司 |
スロベニア人シェフによる寿司 |
ホテル中庭のお好み焼きブース |
企業ブースを観る来場者 |
トヨタ レクサス車の展示 |
料理研究家・西村優子氏による講演「伝統的な和食」
~国際シンポジウム「キッチンディベート」での講演、調理学校でのワークショップ~
10月19日(木)、マリボル地域博物館で開催された食文化をテーマにした国際シンポジウム「キッチンディベート」において、「伝統的な和食とその精神性、癒やし」をテーマにした料理研究家・西村優子氏の講演が行われました。同氏は、講演の中で、伝統的和食の実践的効能と根本哲学に触れながら、平和や自然を大切にしている日本の食文化を紹介し、各国専門家からは和食の精神性に対する大きな関心が寄せられました。講演終了後は、当館よりシンポジウム参加者に対して、野菜を中心にした和食や和菓子と抹茶、日本酒・日本産ウィスキーを提供し、関係者の間で和食に関する意見交換が行われ、より一層和食に対する理解を深める良い機会となりました。
また、高等職業訓練学校(ブレッド)やケータリング・スクール(リュブリャナ、マリボル)で開催されたワークショップでは、「旨味」に焦点を当て、「だし」や味噌等の発酵調味料が持つ旨味について紹介し、スロベニアの野菜を利用して味噌汁を作りました。ワークショップに参加した先生や生徒達からは、日本の調味料に関する質問が多く寄せられ、関心の高さが窺えました。
その他、講演やワークショップに加えて、スロベニア有名シェフとも懇談の場を設け、日本の発酵調味料を当地でどのように活かせるか等の具体的な意見交換を行い、スロベニアにおける和食に対する理解促進・関心向上に努めました。
【参考資料】
国際シンポジウム「キッチンディベート」HP: http://www.museoeurope.com/en/
シンポジウム講演内容(Text for Lecture): 英語テキスト(English)、日本語抄訳(Japanese)
ワークショップ内容(Workshop): プレゼンテーション(English)
●マリボル地域博物館における講演等の様子
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●調理学校でのワークショップの様子
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●スロベニア人シェフとの意見交換
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日・スロベニア外交関係樹立25周年に際する両国首脳間・外務大臣間の祝賀メッセージの交換
日本とスロベニア共和国の外交関係樹立25周年にあたる10月12日,安倍晋三内閣総理大臣は,ミロ・ツェラル・スロベニア共和国首相(H.E. Dr. Miro CERAR, Prime Minister of the Republic of Slovenia)と同周年を祝賀するメッセージを交換しました。
また,同日,河野太郎外務大臣は,カルル・エリヤヴェツ・スロベニア共和国副首相兼外務大臣(H.E. Mr. Karl ERJAVEC, Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Slovenia)と同様に祝賀メッセージを交換しました。
10月17日,福田大使は,マルン・スロベニア外務省共通外交安全保障政策局長(Mr. Matej Marn, Director General for Common Foreign and Security Policy)より,ツェラル首相及びエリヤヴェツ外相の書簡の原本を,受領しました。
日本とスロベニアは,この25年間,二国間関係及び国際場裏で協力を重ねてきていますが,双方はこれを機会に協力関係を一層強化していきます。
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美術史研究者・写真家 ゴラズド・ヴィルハール様 に対する在外公館長表彰式の開催
9月28日(木),大使公邸において,福田大使は,スロベニア国籍の美術史研究者・写真家ゴラズド・ヴィルハール(Mr. Gorazd Vilhar)氏に対して在外公館長表彰式及びレセプションを主催しました。同授与式には,田中英道東北大学名誉教授,ツリベルク(Luka Culiberg)リュブリャナ大学日本語学科助教,関係者の方々の他,ヴィルハール氏のご家族も出席されました。
ヴィルハール氏は,1985年より日本に在住し,日本の伝統文化に関する研究を重ね,これまで夫人でもある文化人類学者のシャーロット・アンダーソン氏(Ms. Charlotte Anderson)他とともに日本文化に関する写真集を中心に書籍10冊を公刊しており,また国内外で講演会や展覧会も積極的に実施してきました。スロベニアにおいては,2011年に,「Divine Detail展覧会」,2013年に,「The Little Book of Japan出版記念イベント」,また,2017年には,日スロベニア外交関係樹立25周年記念行事の一環として「日本の伝統にみられる精神の中で~祭り~写真展」を実施し,日本文化紹介に大きく貢献されました。
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徳久隆司空手道場代表 徳久隆司様 に対する外務大臣表彰 表彰状授与式の開催
9月13日(水),大使公邸において,平成29年度外務大臣表彰を受賞された徳久隆司空手道場の代表,徳久隆司様の表彰状授与式及びレセプションが執り行われました。同授与式には,福田大使,ミトロヴィッチ・スロベニア伝統空手協会会長,徳久空手道場の門下生及び関係者の皆様,徳久様のご家族が同席されました。
徳久隆司空手道場代表の徳久隆司様は、スロベニアで旧ユーゴスラビア時代から40年の長きにわたり空手の指導を行い,同国における日本人空手師範の第一人者として,空手文化の普及並びに日・スロベニア友好関係の促進に多大な貢献をなされました。また,2013年からはスロベニア伝統空手連盟の師範を務め,同連盟の空手指導の基礎となるガイドラインを策定し,空手セミナーの監修を行うなど,スロベニア空手団体の発展や現地指導者の育成にも大きく貢献されました。
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柴宣弘・城西大学中欧研究所副所長に対するスロベニア国家功労勲章授与式
9月11日,大統領府クリスタルホールにて,ボルト・パホル大統領より柴宣弘・城西大学中欧研究所副所長(東京大学名誉教授)に対してスロベニア国家功労勲章が授与されました。同授与式典には,福田大使,ヴォドピヴェツ元現代歴史研究所研究員,ベケシュ・リュブリャナ大学文学部名誉教授を始めとする柴教授の共同研究者や関係者らが同席しました。
柴教授は,スロベニア現代歴史研究所(Institute of Contemporary History)との共同研究を通じて,スロベニアの独立への道に関する歴史社会的背景等を含む旧ユーゴスラビアの崩壊及び中欧・西バルカン地域の歴史研究に尽力され,同分野における理解を深めるために貢献されました。また,同教授は,過去20年にわたり,日・スロベニア大学間交流を促進し,東京大学におけるスロベニア語講座開設等にも貢献されたほか,スロベニアを広く日本国民に紹介されました。本年9月10日初版の「スロヴェニアを知るための60章」(共著・編集:柴 宜弘, アンドレイ・ベケシュ, 山崎 信一)を共著・編集されています。
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9月5日(火)より、クラン市美術館にて、濱野年宏画伯が代表を務める美術団体RYUの展覧会「濱野&RYU~スロベニア展」が始まりました。初日オープニング式典には、ペチュニク文化副大臣、トゥルク元大統領、バイド科学芸術アカデミー代表のほか、当館から福田大使が出席し、約200名にのぼる来場者で会場は賑わいました。式典の後は、歌手・徳久カヤ氏とRTVスロベニア交響楽団のビオラ奏者・岩木保道氏による演奏が披露され、続くレセプションでは日本酒や日本のウィスキーとともに寿司などの和食が振る舞われました。
濱野画伯と美術団体RYUは、これまで約30年に亘ってスロベニアとの芸術交流を重ね、その絆を育んできました。今回は「紙に描く」という絵画の原点に回帰した渾身の作品群約70点が展示されています。
9月28日(木)まで。 ※クラン市美術館のサイトより: http://www.gorenjski-muzej.si/?p=7434&lang=en
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株式会社塩崎ビル代表取締役社長、山梨大学理事 塚本レイ子様
株式会社ザリア会長 森雪雄様
に対する外務大臣表彰 表彰式の開催
7月6日(木)、飯倉公館において平成29年度外務大臣表彰式及びレセプションが執り行われました。
株式会社ルミエール名誉会長の塚本俊彦様は、フランスを中心にワインの審査員などとして活躍され、リュブリャナでも長年にわたり、リュブリャナ国際ワインコンクールの審査員を務められました。こうしたご功績が実を結び、同リュブリャナ国際ワインコンクールでは「ツカモト賞」(Tsukamoto Trophy)が設置されました。また、スロベニアに「塚本俊彦奨学基金」を設立し、日本語・日本文化を学ぶスロベニア人学生を対象にスロベニア国内での研究促進に力を尽くされ、さらに、スロベニアの若い人々の日本への留学を支援されました。現在は、山梨でのご活動を基盤とされています。
株式会社塩崎ビル代表取締役社長及び山梨大学理事の塚本レイ子様は、塚本俊彦様とともにワインにおけるご功績のみならず、伝統文化を通じた地方都市間交流や山梨大学とスロベニアの大学との学術分野における貢献も成されました。現在は、山梨と東京でご活動されています。
株式会社ザリア会長の森雪雄様は、1990年代より日本とスロベニアの貿易促進を目指して、両国企業のマッチング支援を行う会社を起こされた後、スロベニアとの関係促進において、ワインを中心にスロベニアの良さを日本に周知され、また、多くのスロベニア企業関係者の訪日を実現されました。現在は、スロベニアの日本への紹介に傾注される一方で、東日本大震災時のスロベニアからの支援に対する御礼として、2016年に日本のバイオリニストを招聘し追悼コンサートを開催するなど文化活動を通じた両国の交流拡大にも尽力されています。現在は、東京にご在住です。
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3月2日(木)、大使公邸にて剣道具贈呈式を開催し、スロベニア剣道連盟のペテル・トピッチ会長をはじめ、同連盟に所属するスロベニア各地の剣道クラブのメンバーが出席しました。式の冒頭、福田大使は、剣道は単なる武術を身につけるだけではなく、剣道の哲学を学ぶことが重要であることに触れ、新しい剣道具とともにスロベニア剣道連盟の今後の活躍を期待する旨を述べました。また、トピッチ会長は、全日本剣道連盟に対して謝意を述べるとともに、変化の早い現代において、剣道を通じて得ることが出来る価値は人間の人格を高めるうえで大変重要であると述べつつ、特に早い年齢から剣道を開始し習得することは大変有益であり、今後、子供向けコースの開設を予定している。同コース開設に伴い、子供用の剣道具が必要になることから、改めて全日本剣道連盟によるご支援を賜りたい旨述べました。
なお、この剣道具は、海外における日本の伝統武道である剣道の普及と日本国外の各国剣道連盟に対する支援を目的として、全日本剣道連盟よりスロベニア剣道連盟に対して寄贈されたもので、新品の防具10セットや竹刀(竹製・カーボン製)20本等が贈られました。
スロベニア剣道連盟ホームページ: http://www.kendo-zveza.si
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